ツクイ創業ストーリー

- 福祉創業 - 訪問入浴サービスで介護事業に参入

1969年、創業者により津久井土木株式会社が設立されました。日本の高度経済成長を背景に津久井土木は業容を拡大していきますが、その先には思わぬ蹉跌が待ち受けていました。故郷で暮らす創業者の母親が重度の認知症を発症したのです。これがきっかけとなり福祉事業に参入することを決意しました。参入を検討していた1980年代初め頃、介護や痴呆(認知症の当時の呼称)に対する世の中の理解は現代と較べて遅れており、認知症患者を長期間受け入れてくれる施設もほとんど存在していませんでした。自身や家族が母親の介護に忙殺されるなかで、創業者は介護に苦労している人の存在を知り、お役に立ちたいと考えるようになります。その想いのもと1983年に津久井産業(1978年に津久井土木から社名変更)は福祉事業部を創設。これが「ツクイの介護」につながるマイルストーンとなりました。

- 信念 - いまも生き続ける創業者のDNA

訪問入浴サービスからスタートした福祉事業の最初のお客さまは、寝たきりになっていた方でした。入浴に感謝し涙されるお客様の姿は、スタッフに「私たちは人に喜ばれる仕事をしているのだ」という大きな達成感を与え、同時に家族の介護で苦労している人の役に立つという強い使命感を改めて呼び起こしました。
「ツクイの介護」は、提供するサービスの質の高さと入浴車を自社保有していることが高く評価されて、横浜市、相模原市、小田原市などの地方自治体や社会福祉協議会から訪問入浴サービスを受託。1990年代以降、全国ネットワークの構築に取り組む一方、訪問介護、通所介護(デイサービス)への進出など、本格的な高齢社会の到来を予見した先駆的な事業展開を推進していきます。
そして、デイサービス事業所数で日本最大の規模を誇る、介護業界のリーディングカンパニーとなった現在も「介護で苦労する人の役に立ちたい」「介護事業を通じて世の中の役に立ちたい」という創業者の熱い思いは、未来永劫、変わることのないDNAとしてツクイのすべての社員の心に脈々と生き続けています。

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