最新!認知症の基礎知識

今や認知症保険というものができる程、一般的になった認知症。2025年には高齢者人口の割合増加に伴い、4人に1人が認知症という時代が来ると言われています。認知症の考え方は、ここ数年で大きく変化しています。
正しい認知症の知識をつけ、適切な予防や対応をおこなえるようにしましょう。

認知症は長寿の証?

認知症は下図の通り、年代が上がる毎に増加しています。 90歳以上では、2人に1人以上が認知症となっています。 言い換えれば、長寿だからこそ生じる現象であり、認知症は長寿の証と言っても過言ではありません。

データ引用:東京福祉保健局「平成28年度認知症高齢者等の分布調査」
図引用:「住み慣れた街でいつまでも・認知症の人と家族にやさしいまち東京」より作図

認知症って何?

そもそも認知症とは何でしょう?全てを忘れてしまう病気でしょうか?答えは違います。
認知症には記憶障害の他にも様々な症状が現れます。その症状を総称して認知症と呼び、全ての病気と同じように症状の軽い・重いがあります。いわゆる認知機能検査では、認知機能の一部のみの評価となるため、生活上での問題も踏まえると、評価が重くなったり軽くなったりすることがあります。

認知症の予防に効果的なものは?

昨今、認知症が一般的になったおかげで、街中では『認知症に効く』というものが沢山みられるようになりました。では、何が実際に効果的かというと、それは「全て効果がある」もしくは「全て効果がない」というのが現状で言えることです。どういうことかというと、認知症に効果があるとされている活動・運動・食品等は全て単体でおこなった場合、おこなった活動等に関連する能力には改善が得られますが、対象としていない能力は低下してしまいます。そのため、認知機能全体の改善までには至らないという結果になります。一方で、認知症に効果があるとされる活動等を複数(全てでも可)おこなった場合、認知症の予防や改善が認められ、効果があると言えます。結果的には、認知症に効果があるからというよりは、好きな活動や楽しめるものをより多く見つけ、継続的におこなう事が最も効果的な認知症予防につながります。

昔の認知症と今の認知症

冒頭でもお伝えしたように、認知症の捉え方は近年大きく変化しています。数年前までは、記憶障害や反社会的な行動が目立つようになってから認知症の診断がつくことも珍しくありませんでしたが、今は生活に支障がなくても物忘れ等で診断がつく軽度認知機能障害(MCI)という考え方が一般的になりつつあります(下図参考資料)。この軽度認知機能障害は適切な対応を行えば、改善や重度化を防ぐことができるとされており、早期発見・早期診断を行い、本人や家族だけでなく、地域を含めた全員で支えようという考えになっています。
認知症は『やる気』がなくなる病気や『日常の彩り』がなくなる病気だとも言われています。日常を楽しく元気に過ごすことが最も認知症の予防や重度化予防につながります。ぜひ彩りある日々をお過ごしください。

自分でできる生活の気づきチェックリスト


コラム監修

株式会社ツクイ サービス管理部 サービス品質課 芦田 彩
一般社団法人 東京都言語聴覚士会 理事、言語聴覚士

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株式会社ツクイ サービス管理部 サービス品質課 芦田 彩
一般社団法人 東京都言語聴覚士会 理事、言語聴覚士

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