
人は年齢を重ねると外出の機会が減り、心と体の働きが弱くなることがあります。この状態をフレイル(虚弱)と言います。フレイルの状態は、弱くなっている部分にアプローチすることで、もとに戻る可能性があります。
フレイルは「ソーシャル(社会性)フレイル」「コグニティブ(こころ・認知)フレイル」「フィジカル(身体)フレイル」の三要素から成り立っています。今回はフィジカル(身体)フレイル予防におすすめの運動をご紹介します。
自宅での運動のポイント
徐々に体を動かし始めましょう
急にからだを動かすとケガや転倒の原因になります。徐々に体を動かし始めましょう。
水分補給を忘れないように
水やスポーツドリンクを飲んで、脱水に注意しましょう。
痛みが起きたら無理をしない
痛みは身体からの危険信号です。無理のない範囲で運動しましょう。
転倒に要注意
ふらつくときや不安があるときは、手すりなどにつかまって運動しましょう。
ゆっくり数えながら運動しましょう
息を止めると血圧が上がります。「イチ・ニ・サン・シ…」と数えながらの運動で呼吸を続けましょう。
継続は力なり
運動記録をカレンダーにつけて、達成感を得るのが続けるコツです。週3回以上の運動を目標にしましょう。
おすすめストレッチ
01 深呼吸 【10回】


① 足の裏がしっかりつく椅子に深く座り、手を組みます。
② 深く深呼吸しながら腕を上にあげ、息を吐きながら静かに腕をさげます。
※あがるところまででOKです。
02 もも裏ストレッチ 【左右2回】


① 足の裏がしっかりつく椅子に浅く座り、片足のつま先を上に向けまっすぐに伸ばします。
② 上半身を前に倒し両手を伸ばしている方のひざにあて10秒キープします。
※ひざをなるべく伸ばし、背中を丸めないようにしましょう。
03 ひざ伸ばし 【左右10回】


① 足の裏がしっかりつく椅子に深く座り、両手でしっかりと身体を支えます。
② 片足ずつつま先を上に向け、まっすぐあげます。
04 ツイスト 【左右10回】




① 足の裏がしっかりつく椅子の背もたれから背中を離して座り、肘を曲げて前へ出します。
② 右足のひざを上げて胸の方に引きつけ、右ひざと左肘をタッチしましょう。
③ ①のポジションに戻ります。
④ 同様に、左足のひざを上げて胸の方に引きつけ、左ひざと右肘をタッチ。
※足が上がりづらい方は、足を上げずにひじを逆側のひざにタッチするだけでもOKです。



05 数字書き 【左右1セット】


① 足の裏がしっかりつく椅子に深く座り、両手でしっかりと身体を支えます。
② 片足をあげ、1~10までの数字をゆっくりと書きます。
チャレンジプログラム!
立ち上がって運動できる方は更に2プログラム追加してみましょう。
06 アキレス腱ストレッチ 【左右2回】


① 椅子の背もたれなど安定している物に捕まり、両足を前後に開きます。
② 後ろに引いた足のかかとを床に付けたまま身体を前に傾けて10秒間キープします。
07 スクワット 【10回】


① 椅子の背もたれなど安定している物に捕まり、足を肩幅に開きます。
② 腰をゆっくりおろし、ゆっくりと戻します。
※ひざが前に出すぎないよう気をつけましょう。
※ひざとつま先の向きを揃え、ひざが内側、外側を向かないように気をつけましょう。

