サッカーボールで楽しむ室内で行う認知症予防プログラム

サッカーは外で元気に行うスポーツだと思っていませんか?実はルールを守れば室内や限られたスペースでもサッカーボールを使って体を動かすことを楽しめます。さらには少し動きをアレンジすることで、脳に刺激を与える運動となり、認知症の予防にも繋がります。

今回はJリーグに所属するプロサッカークラブ「横浜F・マリノス」の中で、地域に根ざしたスポーツ振興による豊かな社会づくりのための「ふれあい活動」を担当する専属コーチが考案し、実際にツクイのデイサービスでも実施した「認知症予防プログラム」の一部をご紹介します。

横浜F・マリノスふれあいコーチ監修 認知症予防プログラム

まずはボールを使わず身体と脳を目覚めさせましょう。

01 ウォームアップ “一人でジャンケン”

・両手でジャンケンをします。
・右手は『グー・チョキ・パー』のルールを守ってやってみましょう。
・慣れてきたら、右手は『グー・チョキ・パー』で右手が常に『勝つ』というルールでやってみましょう。

02 ウォームアップ “右手は直線、左手は三角”

・右手を上に伸ばし、上下に動かします。
・左手を上に伸ばし、三角形を描きます。
・右手と左手で違う動きを同じリズムで行ってみましょう。


ウォームアップはだんだんと難しくなりましたが、この運動には、運動と計算などの認知課題を組み合わせた『コグニサイズ』の要素があり、脳と運動機能両方にアプローチしています。次はいよいよサッカーボールを使ってのプログラムです。
※椅子に腰かけて行うことができるプログラムです。立った姿勢で行う場合は、転倒することがないよう注意してください。また、周囲に危険なものがない場所で行ってください。


03 サッカーボールを使って “足上げストレッチ”

・片方の足の裏でボールをおさえます。
・反対側の足の裏でボールをおさえます。
・交互に足を入れ替え、足を上げる力を使いましょう。

04 サッカーボールを使って “投げて・叩いて・取る”

・ボールを投げ上げてキャッチします。
・ボールを投げ上げてキャッチする間に一回手を叩きましょう。
・手を叩く回数を少しずつ増やし3回くらい叩いてみましょう。
※ボールの投げ上げすぎに注意してください。周りに危険なものがない場所で行ってください。

家族や親子でも楽しめる2人で楽しむプログラム

05 サッカーボールを使って “座りながらやさしいキャッチボール”

・椅子に腰かけて座り、二人で向き合います。
・ボールを相手がキャッチしやすいように投げましょう。
・慣れてきたらボールを投げる手とキャッチする手を“右手だけ”など限定して行ってみましょう。

06 サッカーボールを使って “座りながらやさしいパス”

・椅子に腰かけて二人で向き合います。
・自分の右足から相手の右足に向けてボールを蹴ります。
・送られてきたボールを右足で一度止め、相手へ戻します。


認知症予防では食事、運動、社会参加がとても大切ですので、ウォームアップに取り入れたコグニサイズはとても有用です。今回ご紹介したプログラムは、ウォームアップ以外でも脳を意識した運動を随所に取り入れたものです。室内でできるプログラムですので、ご夫婦やお孫さんなどのご家族で行うのも盛り上がるかもしれませんね。


コラム監修

横浜マリノス株式会社
ふれあい事業部
部長 望月 選

コラム監修

横浜マリノス株式会社
ふれあい事業部
部長 望月 選

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