出来ると出来た

2024年09月04日

ご入所いただくお客様とお話ししていると、「○○出来ない」「○○だから困っている」等のご相談をいただくことがあります。
今までなに考えずに出来ていた日常生活に支援やサポートが必要となり、
もちろん身体的な変化や、認知機能の低下等により支援が必要になることはあります。

介護保険のサービスは「自分らしく、その人が望む生活が出来る」ため、
支援を行うのが目的で、目標となります。
支援を行う上で、最も大切なことが「出来る」と「出来た」の考え方です。

「出来る」

「出来る」文字通り、ご本人が出来ること
例えば右半身に麻痺がある方は動かないことに注目してしましますが
「左半身を動かせることが出来る」ので動く左側で何がご自身で出来るのかを考えます。
認知症の為、物忘れがあり薬の管理ができなくても、薬を渡すと飲むことは「出来る」など、ご自身で行えることを見つけます。
その見つけた能力や機能を「残存機能」「残存能力」などと表現したりします。

今まで何気なく行っていたことが、出来なくことは非常にショックで
周囲からも出来ていないと言われることは本当につらいと思います。
それでも自分で出来ることがある、「出来るんだ」と思うことは非常に大切になります。

「出来た」

「残存機能」「残存能力」を使って「自分らしく、その人は望む生活が出来る」のか
必要な支援やサポート方法を検討し、助言や提案、サービスを提供します。
歩けなくても車いすを練習して、一人で移送出来るようになることはご本人にとって
「出来た」との達成感だけでなく、ストレスの軽減、意欲の向上につながります。
認知症の方が、トイレの場所が覚えられただけで、「いつでもトイレに行ける」と
人に頼まなくてもよくなり、羞恥心や不安から解消されたりもします。
そして「出来た」は自身や意欲向上、なによりご自身の生活が一つ充実するのです。

ツクイ・サンシャイン大東では「チャレンジ」「チョイス」「コンティニュー」の
トリプルCを実践、
(コンティニュー)お客様の「出来る」ことを継続していただき、出来ることを奪わない、(チョイス)こんな風に自分は生活したいと目標を立て、(チャレンジ)目標に向かってお客様、従事する多職種が力を合わせて「出来た」を増やしています。

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