介護士24時⑳
オレンジリング・・・

こんにちは。介護主任の大岸です。
今回も例のごとく、毎月行われる全体会議での研修の様子をご報告させていただきます。
皆さんは『オレンジリング』というものをご存じでしょうか?
オレンジリングとは、認知症サポーターの養成講座を受講した方に授与される『認知症サポーターの証』の事を指します。

そもそも『認知症サポーター』とは、、、
認知症の方やその家族に対して、温かく見守る応援者で、『支援』といっても特別な行動義務はなく、認知症の方とその家族が必要としている支援を自分のできる範囲で行うというもの。
介護施設に努める我々でも、意外とこのオレンジリングを持っている人が少なかったりもします。
今回は地域の包括支援センターのご協力もあり、『認知症サポーター養成講座』を開催して頂きました。

《認知症サポーターに期待される5つの役割》
1.認知症に対して正しく理解し、偏見をもたない。
2.認知症の人や家族に対して温かい目で見守る。
3.近隣の認知症の人や家族に対して、自分なりにできる簡単なことから実践する。
4.地域でできることを探し、相互扶助・協力・連携、ネットワークをつくる。
5.まちづくりを担う地域のリーダーとして活躍する。
・・・と、なっています。
(厚生労働省ホームページ https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000089508.html より)
文字で見るとなかなかハードルが高いように感じますが、まずは認知症を正しく理解することからはじまり、理解することで『認知症は特別な事ではない』と知ることができるのではないでしょうか。
例えば、認知症の方が散歩をしているところを見かけたら、さりげなく見守ったり、危ないと感じる状況があったら一緒に歩いたりするなど、そんな小さなことの積み重ねが、認知症の方にとっては、大きな支えになります。
認知症は決して特別な病気ではなく、誰もがなる可能性がある身近な病気です。
なので我々の生活の中で、支えるということは、実はそれほど『特別な事ではない』と理解出来たら、もっと暮らしやすい社会になるはず・・・。
介護の職に就く我々は当然理解しているはずですが、やはり『改めて』学ぶという事は、初心に還ることができます。
今回は、『認知症サポーター養成講座』を受講することで、認知症の方の取り巻く環境について
理解を深めることができる研修となりました。
最後までご覧いただきありがとうございました。