太鼓の音色に、身体が動く
〜みんなで作った盆踊り大会〜
夏といえば、やっぱり盆踊り!
「今年も盆踊り、やろうか!」
そんな話が出たのは、なんと7月に入ってから。
開催まで時間がない!
けれど、やるからにはしっかり盆踊りらしくしたい!
そこから、お客様とスタッフによる急ピッチの準備が始まりました。
いつもの部屋が、お祭り会場に変身!
会場には紅白幕を張り、天井いっぱいに赤と白の提灯を飾りました。
技能実習生の二人も一緒に飾り付けを行い、提灯の位置や高さを調整。
普段のシアタールームが、少しずつ華やかな盆踊り会場へと変わっていきます。
太鼓を置くための台は、赤い花と紅白幕で飾り、会場の端へ設置しました。
周囲を彩るたくさんの赤い花は、手先の器用なお客様に制作をお願いしたものです。
急な依頼だったにもかかわらず、次々ときれいな花を仕上げてくださり、あっという間に必要な数がそろいました。
短い準備期間でも、頼もしい助っ人のおかげで立派な太鼓台が完成!
会場を見渡すと、どこから見てもすっかりお祭りです。
個性あふれる、手作りのうちわと扇子
盆踊りをさらに盛り上げるため、スタッフによる手描きのうちわと扇子も用意しました。
参加するスタッフの似顔絵が描かれたオリジナルうちわは、これまで館内でバンクシー風の作品や、ごぼう先生のイラストを手がけてきたスタッフが制作。
顔立ちや雰囲気をしっかり捉えた似顔絵に、
「これ、誰だかわかる!」
「似てるねえ」
と、見た方からも笑い声が聞かれました。
一方、色鮮やかな文字や模様が描かれた扇子は、ケアマネジャーの手作りです。
同じ応援道具でも、作り手によって個性はさまざま。
世界に一つだけのうちわと扇子が、会場をさらににぎやかにしてくれました。
浴衣の着付けは、お客様にお任せ!
当日は、技能実習生の二人にも浴衣を着てもらいました。
スタッフがそれぞれ持ち寄った浴衣や帯、小物を並べ、
「この浴衣には、どの帯が合うかな?」
と考えていると、心強い先生が登場。
着付けは、ほとんどお客様が行ってくださいました!
浴衣の柄に合う帯を選び、小物の色まで見ながら、持ち寄った品を上手に組み合わせてくださいます。
「これはこっちの帯がいいわね」
「もう少し上で結んだ方がきれいよ」
「袖を整えて」
と、慣れた手つきで次々に仕上げていく姿は、さすがのひと言。
スタッフと二人で協力し、気づけば二人とも華やかな浴衣姿に変身していました。
長年身につけてこられた技術は、時間がたっても身体に残っているものなのですね。
「東京音頭」と「炭坑節」で、輪になって
今回踊ったのは、おなじみの「東京音頭」と「炭坑節」。
前で繰り返し踊るスタッフの動きを見ながら、皆さまにもそれぞれの形で参加していただきました。
輪の中に入り、立って一緒に踊ってくださる方。
お席に座りながら、手の動きをまねされる方。
足でリズムを取り、手拍子を送ってくださる方。
「もう踊り方なんて忘れちゃったわ」
そう話されていた方も、音楽が流れると、自然と手や足が動き始めます。
頭では忘れているように感じても、身体はちゃんと覚えている。
昔から親しんできた音楽の力を、あらためて感じる瞬間でした。
太鼓は、経験のあるスタッフが中心となって担当。
力強い音が響くたび、踊りも手拍子も少しずつ大きくなり、会場全体に一体感が生まれていきます。
初めての盆踊り、感想は……暑い!
技能実習生の二人も、浴衣姿で何度も輪の中に入り、スタッフと一緒に踊ってくれました。
初めての盆踊りで、細かな手の動きや足運びに戸惑いながらも、前のスタッフを見ながら一生懸命についていきます。
終了後に感想を聞いてみると、
「たくさん踊ったので、暑かったです!」
とのこと(笑)。
涼しそうに見える浴衣ですが、本気で何曲も踊れば、なかなかの運動量。
二人とも、すっかり日本の夏祭りを体感したようです。
踊りが終わっても、お祭りの余韻は続きます
盆踊りが終わったあとには、太鼓に興味を持たれたお客様から、
「太鼓を叩いてみたい!」
とのお声がありました。
スタッフと一緒に太鼓の前へ移動し、実際にばちを持って音を響かせます。
力強い音が鳴ると、周囲からも自然と拍手。
踊りは終わっても、お祭り気分はまだまだ続いていたようです。
7月に入ってから慌てて始まった、今年の盆踊り準備。
お客様には飾り作りや着付けをお手伝いいただき、技能実習生とスタッフが一緒に会場を作り、当日はみんなで踊り、太鼓を楽しみました。
誰かが用意したものに参加するだけではなく、準備の段階からたくさんの方が関わってくださったからこそ、よりあたたかく、にぎやかな盆踊りになったのだと思います。
音が鳴れば、自然と身体が動き出す。
そんな懐かしい夏の時間を、今年も皆さまと一緒に楽しむことができました。
来年もまた、大きな輪を作って踊りましょう!
※撮影のためマスクを外しています







