高齢者の便秘について

2021年02月02日

高齢者は、身体機能や生活習慣などの影響を受けて、便秘になりやすい傾向があります。
高齢者の便秘の多くは、大腸の動きが弱くなるためです。
また、加齢により、日常生活の活動量が減少し、筋力も低下します。
便秘には、腹直筋が関係しており、腹筋と腸の動きが連動しているため、筋力の低下により、腸の動きも衰えてしまいます。このため、腸の中に、便が停滞してしまいます。
また、内服している薬の種類により、副作用として、便秘が生じてしまうこともあります。
便秘は、生活の質を低下させ、健康状態にも悪影響を与えるために、注意が必要です。
便秘の状態が続くと、腸のバリア機能の低下や、お腹の張りで食欲が低下し、炎症や感染症、栄養不足をきたすリスクが高くなってしまいます。
また、腸が動かないことで、消化不良を起こすなど、身体的な影響とともに、イライラや便秘が悩みになるなど、精神的な苦痛も出てきます。
その結果、日常生活が円滑に過ごせなくなり、生活の質の低下につながります。

便秘予防策としては、規則正しい生活習慣
【①栄養の摂れる食事 ②十分な水分摂取 ③適度な活動量】が大切です。

生活習慣の見直しによっても改善しない場合は、下剤の使用の検討も必要となります。
当施設でも、日々の排便の状態を確認し、スムーズな排便が行なえるように介入しております。

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