ツクイ・サンシャイン小田原「大切な時間を、かけがえのない思い出に」

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理想の「夢ケア」実現に、スタッフ皆が真摯に取り組んでいます。

外出イベントが当施設の魅力

 ツクイ・サンシャイン小田原は、至近に相模湾、背後には箱根の山を望み、箱根町までおおむね1時間の恵まれた場所に位置することが特長です。また、丁寧・親切な接遇を第一にした、明るく快活なスタッフが集まっています。そんな当施設が特に力を入れているのが外出イベントです。これまでにもお客様のご希望に応じて頻繁に実施していましたが、コロナ禍であっても少しでも気分転換していただけるよう、その方針を変えずに、時間やスタッフの配置状況を柔軟に調整し、いろいろなところに出かけました。
 具体的には外出のご希望をいただいた全てのお客様に外出していただく企画を、施設全体で年に3回実施しています。すでに、車で20分ほどの場所にある小田原フラワーガーデンに出かけました。一度にお送りできるお客様は3名ほどのため繰り返しの送迎が必要でしたが、スタッフの活躍で、誰一人欠けることなくフラワーガーデン内の熱帯植物やきれいな花々を楽しむことができました。このほかにも春には桜を見る会、秋には恒例のお出かけを予定しています。かつては江の島や富士サファリパークなどへのバスツアーを実施していたこともあり、復活も検討しながら、今後もさらに良い企画を考えていきたいです。

小田原フラワーガーデンにて。バラの香りに包まれ自然と笑顔に。

お客様のご希望で、箱根にある岡田美術館にお出かけ。

お客様の理想に、日々向き合う

 お客様のかなえたい夢のお手伝いをする「夢ケア」でも、外出時のスタッフのチームワークが活かされています。当施設では「夢ケア」に関して、お客様に定期的にアンケートを実施していますが、ご要望の多くは、「昔住んでいた家に帰りたい」、「思い出の場所を訪れたい」、「お寿司を食べに行きたい」といったものです。私たちはこうしたお気持ちを受け止めたうえで、お看取り間近になったお客様に対して、「残された期間の中で何をして差し上げられるか」を真摯に考えることを大切にしています。本来「夢ケア」は、お客様ご自身のご要望で実施させていただくものです。しかし、現実にはお客様に認知症の症状があったり、会話が難しかったりと、その意思を十分に汲み取ることは難しい場合もあります。そこで、ケアマネジャー、看護スタッフ、介護スタッフを中心に、お客様の経歴、お話しされていた内容、、ご家族の思いなどを共有するミーティングの場を定期的に設け、どうすればお客様の理想の「夢ケア」を実現できるかを、日々話し合っています。

「夢ケア」の一幕。箱根の峠にある有名な茶屋で甘酒を堪能。

海を眼下に、小田原のレストランで刺身定食を味わう。

石垣山一夜城は、小田原屈指の絶景が楽しめるスポット。

さまざまな視点から実践する「夢ケア」

 ご兄妹で入居されていたA様(お兄様)には食事を召し上がることが難しい状態になったため食の「夢ケア」をご提案させていただきました。当日はご兄妹の思い出の地である箱根町の関所や南足柄市の大雄山のお寺などを、ご家族と一緒に巡っていただきました。食事は十分に召し上がれる状態ではなかったものの、ご家族から甘酒を好んで飲まれていたとお聞きし、箱根町の関所にある甘酒茶屋を訪れ、思い出の味を笑顔でお楽しみになられていました。A様はご家族との関係も良好で、頻繁に面会されていたため、スタッフもご家族からさまざまなお話をお聞きし、「夢ケア」実施のヒントを数多くいただくことができました。
 「夢ケア」は、ご家族側からご要望をお受けすることもあります。B様は、お孫様が東京にカフェを開店したため、ぜひ一緒にお連れしたいとお話がありました。当施設のスタッフがそのことをB様に伝えると、入居されている間も、お孫様の事業が順調に進むのかを危惧しておられたようで、その提案を快諾。当日は現地までスタッフが付き添って、ご家族皆で楽しい時間を過ごされました。B様ご自身の目で実際にお店をご覧になったことで、たいへん安心されていました。
 2023年にコロナが5類に移行され、さまざまな制限が緩和されつつあります。その中で、ツクイ・サンシャイン小田原では、より充実した外出イベントを実施するために、今後は宿泊を伴うご要望にも積極的に対応したいと考えています。ご家族そしてご本人の希望を最大限に尊重しながら、「夢ケア」がお客様のかけがえのない思い出になるように、スタッフ一同頑張っていきます。

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