ツクイ・サンシャイン川崎宮前「『役割』を持つことが、生きがいにつながる」

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お客様の心地よい居場所作りを心がけています。

作業を通した交流で活気が生まれる

 ツクイ・サンシャイン川崎宮前が実践する、認知症ケアの取り組みで大切にしているのは「役割」です。自立支援の一環として、今お客様ができていることや、継続できそうなことを「役割」として担当していただきます。お客様の趣味や過去のお仕事をなるべく把握して、水撒き、梱包されたおむつの荷解き、プランター菜園など、その経験に近い作業には、率先してお誘いするようにしています。ほかにもイベントで使用する飾り作りや新聞折り、エプロンたたみなどに、積極的に参加いただいています。こうして皆で交流することでお客様は孤立せず、施設全体にも活気が生まれます。お客様はといえば、お仕事をお願いし、感謝を伝えると「難しいけれど楽しい」「いつでも言って」と応えてくださり、やりがいを感じておられるようです。

プランター菜園では、毎年イチゴが収穫できます。

施設の外の水撒きも、真剣な表情で。

クリスマスイベントにて、スタッフとピアノを演奏。

手慣れた手つきで段ボールを片付ける手伝い。

周囲に求められる環境づくり

 「役割」を持つことが、認知症ケアにつながった事例です。A様はかつてピアノ講師をしておられました。入居当初は、当施設を演奏旅行先と思われているご様子でしたので、住み込みの音楽療法の先生としてお迎えしました。帰宅願望が出た際には、「ピアノの演奏会をお願いします」「教室が始まります」と先生という「役割」が認識できるようお声かけをさせていただきました。スタッフがA様を尊重し、積極的にイベントへの参加を促していった結果、周囲のお客様にも馴染まれ元気に過ごされるようになりました。
 B様の事例をご紹介します。B様は、入居当初は慣れない環境のためか、落ち着かない状態が続いていました。しかし、半年ほどが経過した頃、ゴミ出しやエプロンたたみなどのお手伝いをしてくださるようになり、その後はスタッフのお手伝いをしたり、そのお気持ちに寄り添うことで、周囲とも笑顔で向き合える時間が増えました。
 当施設にいらっしゃる認知症のお客様はさまざまですが、入居後は医師の診断と服薬管理、朝晩の生活リズムの調整、適度な運動やお食事を通して、落ち着きを取り戻されています。ツクイ・サンシャイン川崎宮前では、こうした基本的な取り組みに加えて、全てのスタッフが協力して「役割があり周囲に求められている環境」をご用意することで、お客様ご自身の心地よい居場所づくりをこれからも続けていきます。

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