ツクイ・サンシャイン松山「専門性を高め、より愛される施設へ」

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機能訓練指導員を中心に、お客様に安心・快適をご提供します。

安心をつくる傾聴とお声がけ

 現在、ツクイ・サンシャイン松山では、80名のお客様が思い思いの暮らしを送っていらっしゃいます。施設には脳梗塞や認知症など、比較的重い症状の方が多く、各1名ずつ在籍する作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、柔道整復師(JT)が、介護スタッフや看護スタッフと共に、より専門性の高いサポートでお客様を支えています。
 機能訓練は各階で毎日15分ほど、音楽に合わせた体操をおこなっています。その体操に、お客様のお身体の状態に応じて、筋力訓練や平行棒での運動、手先を使った物作りなどを組み合わせ、さらに、身体機能向上のほかに専門的なフォローが必要であれば、機能訓練指導員が積極的に関わる体制です。特にOTが担当する3階には、ご帰宅を強く望まれる方が数名おられ、お気持ちに寄り添ったケアが欠かせません。「家に帰る」と、何度もエレベーターに乗り込もうとされたり、ご家族を探されたりといった様子をお見受けした際には、OTはその都度お話を傾聴しつつ、周囲のスタッフと協力して、お客様が安心できるようなお声がけをしています。

認知機能の向上を助けるデザインブロック。

平行棒による訓練のご様子。

歩行訓練のご様子。

「食べる」ことが表情を豊かに

 また、嚥下機能や言語機能に関しては、STの活動を通した成果が出ています。
 A様(80代・男性)は、元々胃ろうによる経管栄養でしたが、ご家族が経口摂取を望まれ、訓練に臨まれました。まず、食べ物を使わない口腔内を刺激することで行う嚥下訓練のアイスマッサージから始め、唾液が飲めるようになった段階で、ガーゼに包んだ味付きの飴を舐めていただくなど、嚥下の頻度向上に注力。最終的には食べ物を使った訓練に移行し、現在では楽しみ程度にゼリーなどを召し上がるまでに回復されました。お話はされないものの、食べることを通じて表情がとても柔らかになり、ご自身はもとよりご家族も感激のご様子でした。
 コロナ以前は外出を含めたイベントを積極的に実施していましたので、今後はアクティビティも兼ねて再開したいと考えています。そして、機能訓練での新しい試みとしてはSTとOTが地域包括支援センターと連携し、地域の健康指導にも取り組もうと考えています。もちろん施設内の機能訓練はさらに充実を図りながら、その専門的な知見を地域に還元することで、地域との絆を深め、お客様に愛されるツクイ・サンシャイン松山を目指します。

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