飾らない暮らしのための環境作りを心掛けています。
交流の中で自分らしさを発見
ツクイ・サンシャイン岡谷はお客様に、ご入居後も今までの生活を継続しながら、新たな人間関係の構築や趣味との出会いを通して、自分らしさを見つけていただきたいと考えています。
そこで2023年から始めたのが、居酒屋と純喫茶です。大切にしたのは、お客様が飾らず無理をしないこと。どちらも本格的なメニューと親しみやすい雰囲気で、月に4回の実施日には、仲の良いお仲間同士が賑やかに飲んだり喋ったりと大盛況です。これらの企画は、もともと「自宅にいたころのように自由に会食を楽しみたい」というお客様のひと言がきっかけでしたが、今では各フロアの皆さまが階を超えて親交を深める場になっています。また、テーブルのそばでスタッフがお話を聞いていると、会話の端々からご希望が伺えることもあり、当施設にとっては、お客様の素直なお気持ちに触れられる場でもあります。
お一人おひとりの得意分野を生かす「ツクイ農園」
以前から憩いの場となっていた「ツクイ農園」も継続中です。野菜の栽培については、畑仕事で培ったお客様の知恵が十分に発揮され、アブラムシへの対処や最適な収穫時期などのアドバイスをいただきながら、順調に野菜作りが進んでいます。今季は、お客様からご提案があった落花生の出来栄えがとてもよく、来年以降さらに拡充する予定です。そして、無事に収穫を終えた後は、料理上手なお客様の出番です。皆でリクエストを出し合って、大根やカブは甘酢漬けとして居酒屋メニューに、じゃがいもはフライドポテトとして手軽なスナックにするなど、腕を振るいます。自分たちで育てたものを一緒に料理し、「この前収穫した野菜だよ」と、まるでご自宅のような雰囲気で食卓を囲めるのは、当施設ならではと感じています。
今後もツクイ・サンシャイン岡谷では、お客様がこれまでの経験や知識を十分に発揮できる「自分らしい暮らしの継続」を推進していきたいと考えています。その中の一つとして、現在はスタッフが食材を注文し、調理から提供までをおこなっている喫茶店を、将来的にはお客様が主体的に運営する構想も描いています。コロナ禍が明けて地域交流の再開も視野に入る中、地元の方々が集える場を作ることで、お客様の社会的なつながりと生き甲斐を支えていきたいと思っています。
