卯月

2020年03月09日

野山がだんだん明るい色に染まるのが楽しみな季節となります。
皆様はいかがお過ごしでいらっしゃいますか。
 
日本の国花は「桜」と「菊」です。
万葉集の時代には花といえば「梅」でしたが、古今和歌集の平安時代には「桜」になりました。
今回は桜言葉に着目してみます。
桜の別名は夢見草(ゆめみぐさ)や曙草(あけぼのそう)を初め、挿頭草(かざしぐさ)徒名草(あだなぐさ)花王(かおう)があります。
天候に関する言葉では、花曇り・花冷え・桜雨・桜流し・桜隠しです。
花の様子では、咲き始めに花便り、咲いている頃は花霞・花時・花あかり・花盛り等、散りどきは桜吹雪・花筏(はないかだ)・花の浮き橋・花筵(はなむしろ)等、花見には花の宴・桜人・花衣・花かがり等があり、とくに散りどきの美しい桜言葉が多いです。
それ以外にも、桜結び(紐の結び方)姥桜(女盛りを過ぎても美しい年配の女性)桜貝(桜の花びらのような透明感ある貝殻)などがあります。
 
『世の中に たえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし』
在原業平(ありわらのなりひら)
世の中に桜がなかったら、咲き始めや散りぎわを思い煩うことなく穏やかに過ごせただろう と…

平塚徳延グループホームの前に金目川桜並木がございます。
それは見事に心揺さぶる美しさです。
お客様とともに桜道を観桜したいと存じます。

日ざしも日に日に明るくなり心も踊るころ。
お身体に気をつけて元気な春を迎えましょう。

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