皐月

2020年04月13日

春の日がおだやかに暮れていく今日このごろですが、皆様はいかがお過ごしでいらっしゃいますか。

鯉のぼりは江戸時代に武家で始まった日本の風習で、端午の節句に男児の健やかな成長を願って庭先に飾ります。
協会では屋外に飾るものを『鯉のぼり』、屋内に飾るものを『飾り鯉』というそうです。
竿の先に回転球、その下に矢車をつけ、吹流しを一番上に真鯉(まごい)・緋鯉(ひごい)・青鯉で家族を表すようになりました。
回転球は天の神様に「ここに来てください。」と、矢車は邪気を破る・矢の様に素早く幸福を射止めるとの願いをかけたもので、吹流しは魔除けの意味合いがあります。
吹流しはもともと「五色流し」(青・赤・黄・白・黒)で、中国の五行説に基づいています。
昨今は少子化や住宅事情、節句に対する価値観の変化から、庭先に鯉のぼりが上がるのを見ることが少なくなりました。
中国の故事で黄河の急流にある竜門と呼ばれる滝を鯉だけが登り、竜になることができたことに因み、「鯉の滝登り」が立身出世の象徴となり、「登竜門」と呼ぶのもこれに基づきます。

鯉のぼりの川渡しは高知県の四万十川が発祥地とされていますが、平塚にも岡崎の鈴川で「鯉のぼり祭」がございます。
昨年同様、お客様とともに観賞したいと存じますが…今の状況ですと開催も危ぶまれていて厳しいですかね。

花冷えの候は案外身体の調子をくずしやすいものです。
くれぐれもお気をつけてください。

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