青山星灯篭 ~Aoyama Lanterns~
2025年09月15日

毎年9月のお彼岸が近づくと、『ののあおやま』やその周辺にたくさんの灯篭が並びます。
江戸時代から明治時代初期ごろまで、青山・百人町周辺で行われていたお盆行事。
旧暦7月の1か月間、竹竿の先に提灯を付けて高く掲げるその風景は、二代歌川広重の浮世絵にも描かれています。

夕食前の薄っすら暗くなり始めたころ、皆様と『ののもり』に繰り出しました。
竹竿の先の提灯の明かりは、まだ微かです。

そろそろ、お楽しみの『しばふ能』の準備が始まります。
観賞しやすい場所に陣取り、おしゃべりしながら待っているとパチパチと薪の燃える音!

中世は芝生で能などを観賞していたそうで、芝居の語源となりました。
この公演ではその風情を能面、装束を付けない略式演奏の舞囃子で上演。


幻想的な夜の風景や日本の伝統文化を体験できるとあって、皆様毎年楽しみにされています。
和の調べと虫の音に癒される素敵な夕べになりました。