手をとめて話すこと

2024年11月10日

施設に来られるといたるところで、スタッフとお客さんがしゃべったり、笑ったりしている場面を見かけられるかと思います。
楽しそう、明るい施設と感じる方もいらっしゃれば、仕事もしないでべらべら何しているの、なんて思われるかもしれません。

人と話しをすることは、日常生活で何気なくしていることですが、介護スタッフは話すこと、会話をとても大切にしています。
日々、食事やレクリエーションでお客様同士の交流を図っていただいていますが、少しの余暇時間でも「スマイルタイム」と称し、言葉遊びや簡単なゲームを行い、お客様同士、スタッフとの対話やコミュニケーションの機会を作っています。

なぜ話すことが重要

介護の世界では「傾聴」と言葉をよく耳にします。
「傾聴」とは話を「よく聞く」ということですが、お客様が何を考えているのか、どのようなことを望まれているのをお伺いするだけでなく

・お客様の考えや性格、生きてこられた人生観を感じることで、スタッフがお客様に興味を持ち、より深くそのお客様を知るきっかけになり、介助を行う上でのモチベーションの向上に役立ちます。またちょっとしたことで、変化や異変を感じることにも役立ちます。

・お客様が、よく話を聞いてくれる、自分に興味をもってくれている、それが自分のことをよく知ってくれていると、信頼や安心感につながるなど、相互関係において非常に重要となります。

手をとめて話すこと

お客様は加齢や、身体的理由や認知症で自身一人では生活が困難となっておられるなか、集団生活を送っています。ご家族と暮らしておられた生活とは違う不安やストレスを感じ、生活されています。
そんなとき、気心触れた人がいること、話せること、ちょっと手を止めて自分に向き合ってくれる、話を聞いてくれることは、お客様にとってとても重要で大切なものになります。

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