敬老の日 大盛り上がりな『歌おう会』
今回ご紹介するのは、歌声喫茶メンバーによる待望の“生演奏イベント『歌おう会』”!
ギターとキーボード、そして歌声が響き渡り、会場は拍手や笑顔でいっぱいです。
3フロア合同! コール&レスポンスも
今回は5フロアのうち2フロアを会場に、3フロアのお客様に集まっていただきました。
「三階さーん!」「はあーい!」
「四階さーん!」「わーー!!」
「六階さーん!」「わーーーー!!!」
なんて掛け声に、会場は一体感に包まれ、笑顔と笑い声が響きわたりました。

懐かしの名曲を次々と
披露したのは『銀座の恋の物語』『瀬戸の花嫁』『もしもピアノが弾けたなら』など、リクエストいただいた昭和歌謡の数々。演奏が始まると、皆さま自然と姿勢を伸ばし、音に耳を傾けます。


『瀬戸の花嫁』では、「施設で一番リクエストが多い曲です!」と紹介があった通り、待ってましたとばかりに声が大きくなり、会場全体が合唱のように包まれました。

『さざんかの宿』では「昔よく歌ったわね」と隣同士でうなずきあったり、『月の砂漠』では4番まである長い歌詞をすらすらと歌い切り、「懐かしいわね」「学校で歌ったわ」と思い出話に花が咲きます。


次々と演奏される曲に、皆さま大きな声で歌っては「良かった!」「アンコール!」と一曲ごとに声が上がり、会場はとても賑やか。ご家族と一緒に口ずさむ姿も見られたりと、スタッフが目の前で演奏するからこその臨場感に、拍手と笑顔があふれました。
終演後も続く余韻
終了後、フロアに戻るとすぐに「また演奏会をやってくださいね」「次はいつかしら」と再演を望むお声が続々。
夜の時間も演奏会の話題で持ちきりで、好きな歌手や昔練習していた楽器、歌手にまつわる思い出など、多彩なお話をお客様から聞かせていただきました。


なかでも印象的だったのは、普段はあまりお話をされない男性のお客様。
着換えのお手伝いの際、「今日の演奏会、良かったですね」とお声がけすると、驚くほど元気にお話しくださり、声が部屋の外まで聞こえてスタッフがのぞきに来たほどでした。
「どの曲が良かったですか?」とうかがうと、「どれも好きだけど…」と前置きされてから挙げられたのは《月の砂漠》。
昔モンゴルを旅行し、ラクダに乗って砂漠を往復した思い出を、リアルな情景とともに語ってくださいました。最初は言葉が少なかったのが、話すうちに言葉が滑らかになり、表情も豊かに。
とても嬉しそうなお顔が印象に残っています。音楽の力で心が動き、思い出が引き出された瞬間でした。

「楽しかったー!」と声を弾ませてお部屋に戻られる方、まだ口ずさみを続ける方…。
音楽の持つ力と、お客様の笑顔の輝きを改めて感じた時間となりました。
そしてなにより、ギター担当のスタッフには新たな“ファン”が増えたとの噂も(笑)。
素敵なお手紙も…
後日、とても嬉しい事がありました。
演奏会にご参加くださったお客様から、直筆のお手紙をいただきました!
「私がこのホームに入ってから、初めての素晴らしいものでした。」
「会場いっぱいの参加者と共に歌った昭和歌謡も嬉しく(中略)こうした暖かい音楽会は再度の機会があります事を望んでおります」
そんな暖かい言葉が綴られていて、スタッフ一同胸がいっぱいになりました。

日頃の生活の中に、音楽が彩りを添えることが出来た事、そして、お客様がその時間を大切に感じてくださったことが何よりの喜びです。
これからも、お客様に「また参加したい!」と思っていただける時間をお届けして参ります。