体の衰え(老い)というと、多くの方は脚や腕、もしくは目から感じるものです。
歩くのが遅くなった、段差のないところで躓いた、腕が上がらなくなった、あるいは文字が見えづらくなった事で衰えを感じるのは、多くの方が経験するところです。
ところが、手足や目と同じように衰える口の機能に関しては、意外なほどに気づかない方が多いのです。
人間は手術をしない限り栄養を口からしか摂取できないことを考えると、この現状は実に由々しきことだと言わざるを得ません。
当ツクイ・サンシャイン西馬込では、お客様に末永く口腔機能を維持し食事を楽しんでもらうために、集団体操の中に口腔体操の時間を取り入れています。
今回は、その口腔体操のご紹介です。
口腔機能の維持のためには、とにかく口を開閉することが大事。
口腔体操の最初は口を開いてもらっています。
と、仰々しく書いていますがやることは至極簡単。
『あ』と発音すれば、口を大きく開閉できるのです。
なので、まずはみんなで『あ』を発声します。
『あ』で口を大きく開閉して口腔機能がほぐれたら、下の写真のように『あ』『い』『う』『べ』を連呼します。
この体操、口腔機能の維持もさることながら、風邪などの感染症予防に効果的と言われています。
というのも、連呼することで免疫力を高める効果があるからです。
実際、和歌山県の紀の川市ではこの取り組みを行った結果として、学級閉鎖が10年以上発生していないという実績があるそうです。
それを利用しない手はありませんよね。
『あいうべ体操』の次に『パタカラ体操』を行います。
噛む力と飲み込む力を強くするために行うことで知られていますが、認知機能の維持(認知症予防)という隠れた効能もあるようです。
やり方は単純に『ぱ』『た』『か』『ら』を連呼するだけ。
応用編として『パタカラ』の各文字一つだけを連呼したり、『ぱんだのたからもの(パンダの宝物)』を連呼する方法もあります。
早口言葉は細かい呂律をスムーズに言う必要があるので、ゆっくりと言うことで『あいうべ体操』や『パタカラ体操』以上の咀嚼・嚥下力、認知機能等の各種機能の維持・改善効果が見込まれます。
加えて、お客様も子供のころから楽しまれているので、『あいうべ体操』や『パタカラ体操』よりも取り組みやすいというメリットがあります。
『食事をとる』という行為は栄養の維持にとどまらず、人生の彩(いろどり)に花を添えるとても大事な一面があります。
お客様の彩が末永く豊かなものになるよう、今日もみんなで口腔体操をせっせと行っています。