デイサービスにおける機能訓練の必要性

①要介護(要支援)状態区分別にみた居宅サービス別受給者の利用割合

2016年度 介護給付費等実態調査の概況によると、要支援1から要介護3までは、デイサービスの利用割合が最も高い結果となっており、デイサービスの需要の高さがうかがえます。

  • 居宅サービス種類別受給者数の利用割合(%)=居宅サービス種類別受給者数/居宅サービス受給者数×100

②要介護高齢者の機能低下と要介護度の変化

地域在住の要介護認定を受けていない高齢者では、ADL低下率は1年で2.5%程度という報告や、1年半で4.7%という報告があります。しかし、要介護高齢者は、ADL低下率は、6ヶ月間でセルフケアが43%、移乗・移動が32%低下するという報告があります。要介護度に関しては、6ヶ月以上1年未満の期間では約25%が悪化を示しており、2年以上3年未満の期間では悪化率は4割に達しています。要介護高齢者が非要介護認定高齢者と比較して短期間で状態が悪化してしまう可能性が高いことを示しています。

出典:鈴川芽久美,島田裕之,他:要介護高齢者の運動機能とADL低下との関係. 理学療法学. 2011; 38(1): 10-16.
出典:平成28年度老人保健事業推進費等補助金老人保健健康増進等事業「通所介護等の今後のあり方に関する調査研究事業」(平成29年3月)

以上から、在宅サービスの中でも利用率の高いデイサービスでは、より短期間で悪化・低下してしまいやすい生活機能要介護度に対して維持・改善を図るため、機能訓練では積極的な取り組みを行っていくことが重要となります。

  • ADL( Activities of Daily Living )とは・・・
    日常生活を送るために不可欠となる活動のことを指す。食事・排泄・入浴・更衣・移乗などを「基本的ADL(BADL:basic activities of daily living)」とし、より複雑な動作を必要とする食事の用意や、部屋の掃除、買い物、金銭の管理、交通機関を利用した移動などを「手段的ADL(IADL:instrumental activities of daily living)」と区別されている。

③デイサービスの機能訓練に期待されている役割

上記の図のように、病院では入院期間の短縮化が図られ、デイケアでは短期集中でのリハビリが重視され、その後の在宅生活を継続していくための支援をする受け皿として役割が、デイサービスの機能訓練には期待されています。その役割を果たすため、医療機関や他の在宅リハビリサービスと密に連携を図って機能訓練を進めていきことが重要となります。

  • デイケアとは・・・
    老人保健施設や病院、診療所などに併設され、医師や看護師、理学療法士、作業療法士などの専門家の指導の下で本格的なリハビリテーション受けることができる日帰りのサービスです
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